addsomemusic2007-01-13



 個人的な好みでいうとAORとかフュージョンといった類の音は好きではないです。SSWは大好きだけどAORは別モノ。でも時代によってはAORとSSWの間をいくような音ってのはやはりあるわけなんですが、じゃぁそこらへんはどう?と聴かれるとモノによりけりなわけだ(笑)。クールだったりジャジーなものが嫌いというわけではないです。洗練された音が苦手というわけでもない。個人の好みなんてこんな風に微妙なもんなんですよ。


 ただいまのBGMはAIRBONEの『SONGS FOR A CITY』なり。1977年リリースのアルバムで、カナダはバンクーバーのバンド。5人組バンドだからSSWというのとはちょっと違うかもしれませんが、先に触れたようにSSWとAORの間を行くようなサウンド。かなりプリAOR的なアルバムです。洗練されていてグルーヴィー。そして素敵なハーモニーに圧倒的に素晴らしいメロディの数々そしてアコギの使われ方!。これはハッキリいって好きですね(笑)。そうか、プリAORでもアコギの音が鳴ってれば好きなんだ!案外個人の好みって単純ですね(笑)。


 メンバー5人のうち4人がリード・ボーカルを取れる強みなのか、ハーモニーの素晴らしさが個人的にガツンとくるところ。アコギや12弦の使い方と、それに絡むエレピやサックスがなんともメロウ&グルーヴィー。捨て曲のないずば抜けたソングライティングと、唯一のカバー「OLD MAN」(ニール・ヤングですね)のデキも素晴らしい。ニール・ヤングにはニール・ヤングらしい良さがありますが、しっかりとしたアレンジにアコギとハーモニーを上手く組み合わせることで曲の良さが際立って聴こえます。ディランの曲をちゃんと真面目に歌うと本当にメロディの良さが分かりやすくなるのと同じようなもんか(笑)。


 なんともサイケ色のある幻想的なジャケですが、本当にメロウな良いアルバムだと思います。オススメ!