addsomemusic2007-02-11



 連日のSSWの裏名盤攻勢(笑)。ネタは尽きないんだけど、似たような内容が多いSSW系のアルバムは書く方もちょっと大変だったりして(笑)。だから毎回同じような内容なのはご愛嬌・・・そんなのでいいのか??


 ただいまのBGMはSCOTT WESLEY BROWNの『SCOTT WESLEY BROWN』なり。たぶん1973年リリースだと思います。マイナ・プレスものながら内容はとても素晴らしい1枚。SSWアルバムにありがちなシンプルなアコギ弾き語り系ではなく基本はしっかりとバックを付けたもの。内容も淡々としたものでなく、バラエティに飛んだ曲が並んでいると思います。曲によってはサイケ色の濃いものもあるんで、フォーク・サイケ系の音を好む方にも受け入れられると思います。ほとんどの曲を彼が手がけていて、ややマイルドなボーカルもなかなか素敵です。


 1曲目の「SING, SINGING HIS SONG」がオープニングからなんだか暗い。サイケ色の濃いナンバーながらブルージーな魅力が溢れています。続く「HARRISON」は一転穏やかな世界。ストリングスの奏での中で、ゆっくりと、丁寧に歌われています。「SONSHINE」は有名な「YOU ARE MY SUNSHINE」のカバー(でいいのかな?)。前半はアコギで淡々と歌われていて、後半はそこにバンド演奏が絡んできてボーカルも力強くなります。「AND I FEEL」も穏やかなフォーキー・ナンバー。こんなタイプの曲が入ってるのが個人的には嬉しいんですよね。「GOOD NEWS」はアコギをジャカジャカ鳴らした軽快なナンバー。曲調はポップで、彼のソングライティングの幅広さを感じさせてくれます。イントロの哀愁溢れるハーモニカ1発でノックアウトな「BATTLE CRY」はソウルフルに歌い上げたボーカルがまた染みます。トーキング・ブルーズ(カントリー?)調の「NOAH'S ARK」なんて曲まであって、ホント幅広い音楽性がよく伝わりますし、それでいて散漫にならずクオリティは高い。良いアルバムです。


 あまり見かけないアルバムかもしれませんが、見かけたらぜひ手を取ってみてください。