addsomemusic2007-03-03



 DANNY TAYLORの『TAYLOR MADE』でも。1971年リリースの素敵なSSWアルバム。かなりのお気に入り盤なんですよね。よく取り出して聴いています。


 シンプルなジャケットも魅力的ですが中身はもっと魅力的。DANNY TAYLOR自身は基本的に鍵盤奏者なのかな?ここではピアノやドラム、ギターにフルートまでこなしています。基本的に鍵盤奏者のアルバムって音数が多くなり多彩なイメージを感じるんだけど、ここではそうでもない。もちろん弾き語りとかではないんで、バック・サウンドはキッチリしてるんですがアレンジが良いのか派手にならず、しっとりと聴かせてくれています。


 ストリングスが入る曲は個人的にあまり好きではないんですが、どの曲も美しいメロディ・ラインに乗せて優しい歌を届けてくれています。「LET THE CHILDREN PLAY」や「CODAY」なんてSSWライクな旋律がグッときます。ここらあたりの曲が好きだといいのはやはり「地味好み」なんだなぁと思っちゃうんですよね(笑)。まぁSSWアルバムなんて基本的に地味なもんですから。「GOOD MORNING NEIGHBOR」はややアップテンポで、フルートやヴァイブまで絡んできたりしますが、これも浮いた印象もなく全体的にまとまった感じ。「THE EYES OF THE SAINT」ではややカントリー・フレイヴァーが加えられていてUSらしい雰囲気が漂っています。とにかく良い曲ばかりで捨て曲がないんですよね。フォーク・サイケのような特別な空気感はなくあくまでオーソドックスなSSWスタイル。でもこーゆーのが一番心地よく聴けるんですよね。


 相変わらずの不勉強にしてDANNY TAYLORのことはよく知りません。検索してみたけどよく分からなかった(笑)。まぁそんなことは個人的にはどうでもいいんです。いま手元にあるこのアルバムから素敵な音が流れているという事実が大事なわけで、それ以外に何が必要なの?まぁそんなところです(笑)。


 結構オススメ度高いんで、見かけたらぜひ!