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　久々にランディ・ニューマンなんぞを取り出して聴いてます。1972年リリース4枚目『SAIL AWAY』。ランディ・ニューマンのアルバムはほとんど聴いたけど（サントラは除く）、やはりこのアルバムが1番好きです。地味好みかな？（笑）

　茶色のジャケそのままの渋いSSWアルバム。1stで聴けるようなバーバンク的な色合いはなくなり、普通のSSWアルバムといった仕上がり。ライ・クーダーやクリス・エスリッジ、ジム・ケルトナーらが参加していますが派手な作りは一切なくシンプルに彼の作り出したメロディに的確にバッキングしてる感じ。ランディ・ニューマンの個性的でルーズ感溢れるボーカルが上手く引き立てられてます。曲によってはしっかりとしたストリングス・アレンジで、これもまたランディ・ニューマンらしいところ。

　「SAIL AWAY」や「SIMON SMITH & THE AMAGING DANCING BEAR」など多くのカバーを産むことになる名曲の収録も嬉しいよね。とりわけラグタイムなピアノが心地よい「SIMON SMITH & THE AMAGING DANCING BEAR」は大好きな1曲。曲の完成度としてはニルソンのバージョンが白眉なんだけど、やはりランディ・ニューマンの味のある歌声は強烈な個性を感じさせますよね。

　ランディ・ニューマンって本当に良い曲を書きます。だけど彼自身が歌うよりもカバー曲のほうが曲の良さがよく分かるんですよね。やはり彼の個性的なボーカルがちょっと分かりにくくしてるのかもしれませんね。そんなわけで、ランディ・ニューマン未聴の方にはニルソンの『NILSSON SINGS NEWMAN』を最初にオススメいたします（笑）。

　そういえば以前、ランディ・ニューマンのベスト盤を聴いてたら、奥さんが一緒になって歌ったんですよね。70年代SSWなんて全く知らない奥さんが歌えるなんて・・・と驚いてたら、ベスト盤に収録されている「YOU'VE GOT A FRIEND IN ME」は映画『トイ・ストーリー』の主題歌でした（サントラもランディ・ニューマンが作ってます）。その時ばかりはランディ・ニューマン恐るべし・・・と思っちゃった（笑）。

The Best of Randy Newman