addsomemusic2007-04-12



 たふだいまのBGMはキャロル・キングの1980年にリリースされた『PEARLS』なり。キャロル・キングといえばODE時代ばかり取り上げられて、キャピトル時代はほとんど無視されています。確かにアルバムのレベルはイマイチなものばかりだけど、優れた楽曲はたくさんあるんですよね。人気も低迷していた時期にリリースされたこの『PEARLS』なんですが、サブ・タイトルに「SONGS OF GOFFIN AND KING」とあるように、ジェリー・ゴフィンと公私ともにパートナーとして活動していた60年代のヒット曲をセルフ・カバーしたというもの。人気の底上げを狙ったような安易な企画盤ではあるものの、やはり素晴らしいポップ・ソングの数々をキャロル・キング自身が歌うというのはそれなりに意味のあることだし、このパターンを長く待ち焦がれていたファンの方も多かったんじゃないでしょうか。


 80年代的なややラフでチープなサウンドながら、ジェリー・ジャフ・ウォーカーのバンドやナバロのメンバーによる演奏と、彼女の変わらない歌声、そして永遠に輝き続ける珠玉の名曲によってなかなか良いデキに仕上がってると思います。キャピトル時代のアルバムの中ではやはり1番好きなアルバムですね。


 オープニングの「DANCIN' WITH TEARS IN MY EYES」は当時の新曲だと思います。続く「LOCOMOTION」はリトル・エヴァの大ヒットで有名な曲。キャロル・キングの代表曲でもありますね。シフォンズの「ONE FINE DAY」はこのアルバム中のベスト・トラックの1曲。クッキーズがオリジナルの「CHAINS」はビートルズによるカバーのほうが認知度が高いのかも。この曲がキャロル・キングの手によるものって知らなかった人も多いんじゃ?


 とにかく往年のヒット曲が収録されてるんですが、個人的にはB面ラストの2曲がベスト。バーズが取り上げた「WASN'T BORN TO FOLLOW」「GOIN' BACK」を2曲並べてるのがバーズ好きな私としては嬉しいんですよね。カントリー・ロック・テイスト溢れたアレンジで最大の聴き所だと思っています。


Living Room Tour (Dig)

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