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　久々の裏名盤ですね。ネタはいろいろあるんですが、なんとなく間が開いてしまった。このコーナーを楽しみにしている全国約3名くらいのコアな方に飛び切り素敵なSSWアルバムでも。

　ただいまのBGMはBILL JUDSONの『WHO'S LAZY ?』なり。1978年リリースのカナダの素敵なSSWアルバムです。ほぼ自主盤の類だと思いますがレベルは非常に高い。裏ジャケにはBILL JUDSON AND FRIENDSとなっているんでバンドなのかもしれませんが、やはりBILL JUDSONのソロに気の合う仲間が集まったという感じが強いです。そんなわけで基本は4人くらいの編成のバンド演奏ですがボーカルやコーラスを前面に押し出したSSWライクな作り。

　ひとことで言ってしまうとグッドタイム・ミュージックという言葉が一番しっくりきます。なんとも緩く暖かな和みの世界。ジョン・セバスチャンにも通じる世界だと思いますがもっとまろやかです！詳細なクレジットが全然ないんで、収録された曲がオリジナル曲なのかどうかもわからなんですが・・・オリジナル曲でないとSSWではないよなぁ・・・なんてのは置いておいて（1番重要な要素なんだけど）、素直に心地よいSSWアルバムとして楽しめますし、曲によってはNRBQを思い起こさせるようなのもあります。

　BILL JUDSONの温かみのあるボーカルに、多くの曲で女性ボーカルが絡んできます。全体的にアコギの響きも気持ちよいし、なんといってもそのグッドタイミーな楽曲の素晴らしさにはホント驚きます。アルバム全体を通してみんなそんな感じなんだから堪んない。それでいてワンパターンな展開ではないです。これだけアルバムとしてのまとまりもあって高レベルなアルバムはそうないのでは？と思えますね。

　アップした画像は小さくてよく分かりませんが、ジャケもとても素敵です。ハンモックに寝そべるBILL JUDSON。そしてその下には同様に寝転がったワンちゃん。もう犬ジャケにハズレなしという名言がここでも思い返されます。とにかく捨て曲ナシの全曲名曲。心温まる素敵なSSWアルバムとして太鼓判です。