addsomemusic2007-05-03



 元大阪府知事横山ノックが天国への扉をノックしてしまったようです。そんなわけで、不謹慎にもBOB DYLANの「KNOCKIN' ON HEVEN'S DOOR」が聴きたくなって『PAT GARRETT & BILL THE KID』を久しぶりに取り出して聴いています。


 『PAT GARRETT & BILL THE KID』はボブ・デャランの1973年にリリースされたアルバムですが、そのアルバム・タイトルから分かるように同名映画のサントラでございます。この映画は見たことがないんで内容はよく知りませんが、ディラン自身も出演しているようですね。


 このアルバム、サントラということもあって純粋にディランのオリジナル・アルバムとは数えにくい。でも収録された全10曲はすべてディランの手による楽曲だしね。でも歌モノは4曲だけで他はインスト。その4曲の歌モノのうち3曲は「BILLY 1」「BILLY 4」「BILLY 7」と同じ曲のバージョン違いだったりしています。でもこれなかなかの曲だし、メキシコ録音の「〜4」や映画で使われなかった「〜7」など聴き比べがなかなか面白い。特に「〜7」での重厚さは堪らないものがある。


 こんなアルバムだけど、それなりに人気なのはなんといっても先に触れた「KNOCKIN' ON HEVEN'S DOOR」が収録されていることに尽きます。ディランの数多い名曲の中でもやはり人気曲で代表曲のひとつだと思います。曲自体はシンプルなんですが、イントロのコーラスから重々しさが漂っていて、ディランの歌が入ってくる瞬間なんて鳥肌が立ちます。やたらエコーが響いてるように思うのはサントラだからなんでしょうか?後に数多くのカバー曲も生まれているし、ディラン自身も『偉大なる復活』『武道館』『ディラン&デッド』などのライブ盤で何度となく繰り返し歌っています。最近のライブでも歌い続けてるんでしょうかね?そこらあたりはよく知りませんが。


 インストもなかなか良いです。「TURKEY CHASE」や「FINAL THEME」あたりが良いデキですが、「FINAL THEME」は明らかに「KNOCKIN' ON HEVEN'S DOOR」をベースに作られた曲だと思います。


 インスト中心のアルバムで普段手が伸びることがない。今日だって何年ぶりに聴いたか分からないくらいだもん(笑)。でも思っていたよりもアルバムとして通して聴けました。いやはや、やはりディランはスゴイよ。


PAT GARRET & BILLY THE KI

PAT GARRET & BILLY THE KI