addsomemusic2007-05-18



 え〜レココレ6月号の「70年代ロック・アルバム・ベスト100」を購入予定の方はネタバレしますので、お読みになるのをお止めください。




 まぁ、ありきたりな特集ながら、このテの名盤選は大好きなんで興味深く読ませてもらいました。早々に自分の70年代名盤25枚もこのブログでアップしていたしね。自分が選んだものは、客観的というよりあくまで個人の好み中心に選んじゃったんで、ある程度は偏った25枚になってしまったのはしょうがない。案の定、レココレの100枚に選ばれていたのはたったの5枚だけでした。ちょっと残念。


 レココレの100枚で未聴のアルバムが24枚もあったのに驚いた。今では偏った音楽趣味に走ってるけど、学生の頃とかはいわゆる名盤と呼ばれてるものは片っ端から聴き漁っていたんだけどなぁ。まだまだ甘いですねぇ。ただ思ったのはレココレの100枚は予想以上に「パンク以降」のアルバムが多かったこと。やはり未聴のアルバムはこの「パンク以降」や英国モノばかりでした。とりあえず専門分野の米国音楽はほぼ聴いてるんで、勝手に自分の感想を書く権利はあるかなと(笑)。


 たぶん賛否両論の意見が出るのは見事1位を獲得したセックス・ピストルズじゃないでしょうか?個人的には全然好きなアルバムではないんで、間違っても自分で選ぶことはないんだけど、実はこの1位はなんとなく「アリかな?」と予想していました。私の1位予想はこのピストルズの『勝手にしやがれ』と『ジョンの魂』『狂気』の3枚だったんですよね。『ジョンの魂』は3位で、『狂気』はやや低いけど11位なんで、まんざら悪い予想でもないでしょ。


 70年代って名盤が多いんだけど、多すぎてかえって絞りにくいんですよね。60年代なら『ペット・サウンズ』や『サージョント』といった他の追随を許さないような飛びぬけたアルバムがあるわけだし。だから、名盤と評価されなおかつ個性的な「何か」があるアルバム。そしてその時代を象徴するもの・・・として、その3枚を予想してたんですよね。


 「パンク以降」に関心はないけど、ちゃんとピストルズは聴いてました。高校生の頃だけどね。「サブミッション」が1番好きな曲なんだけど、アルバムには確か未収だったよね。まぁ私がピストルズに持つ感想はそれくらいなんだけど(笑)。


 レココレ100枚をざっと見てみて、「パンク以降」はよく分からないけど、それ以外は案外オーソドックスかな?という感想。特に上位30枚は妥当でしょう。その中でニール・ヤングの『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』の2位は個人的にはサプライズでしたね。いや、このアルバムが選ばれることに問題はないんですよ。個人的にもニール・ヤングで1番好きなアルバムだし。ただベスト10に入るかな?となんとなく思ってしまったもんで。まぁ嬉しいといえば嬉しいんですが。


 5位、8位はストーンズ。他にも100枚の中にたくさん選ばれてますねぇ。70年代のストーンズそんなにいい?確かに5位と8位のアルバムは100枚の中に入ることに異論はないですが他のアルバムは???なんですが。個人的には7位のコステロも妥当だと思います。というか、これがベスト10入りしたことが素晴らしい!なんとなくだけど、この70年代に関しては選出者のリアルタイムがどのあたりなのかで、選ぶアルバムが大きく変わったんじゃないのかなぁと思いますね。だから「パンク以降」が多い(笑)。


 アメリカ好きとしては『つづれおり』『レイラ』(これは英国系ではないですぞ!)『フォルモア・イースト・ライブ』あたりは予想通り順当でしょうね。19位に『ディキシー・チキン』が入ったのは、ある意味で大健闘だと思います。よく見るとジョニ・ミッチェルが3枚も選ばれてるのにも驚きますね。ディランは『血の轍』1枚でOKでしょ。『ホテル・カリフォルニア』は今の時代だとこんなもんかな。『461オーション・ブルーバード』は評価していないんで、70年代を代表する100枚にはちょっとという感じ。同様に『レオン・ラッセル』やスプリングスティーンの1st、『ランディ・ニューマンを歌う』『びっくり電話』『ラスト・レコード・アルバム』『馬の耳に念仏』『フリーズ・フレーム』『ペタルマ』あたりが100枚の中に入ったのが驚きです。他にもいいアルバムたくさんあるだろ〜!


 SSW好きとしてはトム・ウェイツやエリック・カズの選出は快挙だと思いますね。さすがにジョン・セバスチャンの『ターザナ・キッド』は無理だったか・・・まぁこれはしょうがない。CD化で話題をさらったアルゾもさすがに100枚に選ばれるようなサプライズはなかったなぁ。


 と、ダラダラ書いてますが、レココレ読んでて無性に聴きたくなったのがTELEVISIONの『MARQUEE MOON』。1977年リリースの1stなんだけど、23位にランクインしました。いわゆるニューヨーク・パンク?パンクと形容されるアルバムの中では最も好きな1枚です。ただ私はこれをパンクと思ったことは一度もありません。意外に思われる方もいるでしょうが、私はかなり以前からヴェルヴェット・アンダーグラウンド好きを公言しています。だからテレヴィジョンもヴェルヴェッツやルー・リードの延長として聴いてるだけに過ぎないのかもしれませんね。でもヴェルヴェット・チルドレンといわれる世代のサウンドとしては最も刺激的で退廃的で、それでいてカッコイイのがテレヴィジョンなんです。だからこれは予想段階から100枚に入選確実だろうと思ってました。あ〜テレヴィションの2ndは全然好きではありません(笑)。


 なんだか、ダラダラと書いてみました。長くてすいません。


マーキー・ムーン

マーキー・ムーン