addsomemusic2007-05-27



 今日も素敵なSSWアルバムでも。でも今回は「裏」ではなく「表」で(笑)。「裏」と「表」っていったいなんだよ〜と書いてる自分でも思ってるんですけどね。まぁどちらもそれほど大きな違いはないかと。


 で、いま聴いてるのはDIONの1971年にリリースされた『YOU'RE NOT ALONE』なり。ディオンといえば60年代に数多くのヒット曲を歌ったホワイト・ドゥ・ワップの人というイメージ。まぁディオン&ベルモンツとして活動していた頃はまさにその通りで間違いではないです。でも70年代のワーナーからリリースされたアルバムは彼のSSW時代の諸作として今でも人気のアルバムの数々でございます。


 この時代のディオンはどれも大好きで(というより60年代かた今にわたるまで彼の全キャリア通して好きなんですが)、どのアルバムが良いとか言えませんね。まぁ全部良いと(笑)。気分の問題でこの『YOU'RE NOT ALONE』を聴いています。明日になれば『SANCTUARY』を聴いてるかもしれないし、あさってなら『SUITE FOR LATE SUMMER』かもしれない。


 カバー曲も数曲含みますが、オリジナル中心の作品。歌の上手さはもちろん、バックの的確なサポートや落ち着いたアレンジもあり、典型的な70年代のSSWの香りをプンプンさせたアルバムだと思います。ホント良い曲ばかりですよ。なかにはスティール・パンが使われてたりして「おっ」と思わせる瞬間もあります。


 ビートルズの曲を2曲カバーしてるのも注目点かな。それも「LET IT BE」と「BLACKBIRD」という大ネタぶりが潔い(笑)。「BLACKBIRD」はSSW〜フォーク系のアーティストに好んで取り上げられている作品なんですが、さすがに「LET IT BE」はありそうで、それほど多くはない。あまりにも大ネタだから、メジャー級のアーティストで正面きって取り上げる方はいないんですよね。基本的にアコースティックな肌触りのアレンジながら、ストリングスが大きく絡んできています。メロディはほとんど崩すことなく歌っていますね。まぁ個人的にはなくてもいいようなカバーなんですが(笑)。


SIT DOWN OLD FRIENDS/ YOU'ER NOT ALONE

SIT DOWN OLD FRIENDS/ YOU'ER NOT ALONE