addsomemusic2007-06-05



 どんな激レア盤でさえもCD化される昨今。私の好きなSSW〜FOLKの分野ではCD化が遅れているような気がしますが、サイケ寄りの音や超が付くような激レア盤はかえってCD化されるもんだから不思議なもんです。


 自主フォーク系の音で今まで聴いてきた中で最も衝撃だったのがCHUCK & MARY PERRINの1stと2nd。どちらもアナログは500枚くらいのプレスで見ることすらないのに、出てくれば数万級のレア盤。とくに1stのほうは10万級だから恐れ入ります。でもそんなレア盤が2in1でCD化されてるんだから世の中本当に恐ろしい。まぁそのおかげで、私のような貧乏者でもこの素晴らしい音を聴く機会にめぐり合えたわけだから、ありがたいことなんですけどね。


 そんな激レアな2枚に隠れているもののCHUCK & MARY PERRINの3rd『LIFE IS A STREAM』も捨てたもんではありません。RCAで録音されたせいか、グッとメジャー寄りの音になり、自主盤で聴けるような独特の空気感は薄れてしまいましたが、やはりここでも二人の美しい音が確かに刻み込まれているわけです。メジャー寄りといっても前2作と比べてのことで、やはりシンプルなサウンドが染みる名盤であります。


 インスト曲によるオープニングに導かれるようにして「BYE BYE BILLY」が始まります。この曲は2ndにも収録されていた軽快な曲なんですが、ここではややテンポを落としてストリングス・バージョンといった趣になっています。他にも「DELER」「DEDICATION」の再録もあります。個人的には「EVERSINCE」の美しさには胸を打たれます。明るく二人によるデュオが素敵な「WHEN YOU'RE FEELING BLUE」もトキメキますね。ピアノやストリングスが大きく使われている曲もあり、自主フォーク系の音に馴染みのない方にはこの3rdが1番聴きやすいのかもしれません。当然の如く素晴らしい楽曲に、CHUCKの優しいボーカルやMARYの澄んだ歌声には心洗われるようです。


 このアルバムを聴いて彼らにファンレターを贈ったのがカーペンターズのカレンだそうですよ。


The Last Word

The Last Word

Life Is a Stream

Life Is a Stream