addsomemusic2007-06-13



 ただいまのBGMはSMITH VINSONの1973年にリリースされた『ONE TIME FOR THE COW』なり。たぶんこれが唯一のアルバムではないかと思われます。割とスワンピーなサウンドで、その筋の方には認知度が高いのかな。まさにジャケそのままの田舎臭く、土の香りが漂うような音。全曲、彼のオリジナルで、SSWアルバムとしても秀逸でございます。


 RAY HARRISをプロデュースに迎え、バックはTRACE STUDIOのお抱えハウス・バンドが務めていて、しっかりと地に足が着いたようなサウンドには安心感がありますね。割とクセのない優しさを感じさせるボーカルがなかなか良いです。全体的にカントリー・タッチの曲も多く、米国SSWの真髄が染みこんだアルバムかと(笑)。


 どの曲もデキが本当に良い。女性コーラスが入る曲なんてなかなか泥臭さを感じさせるし、「LONG SUMMER NIGHTS」などのスローな曲では、彼の素晴らしいメロディ・メーカーぶりを堪能できます。個人的には「WORLDS OF MUSIC」などのカントリー・タッチでノホホンとした、どこか長閑なタイプの曲に思わず反応してしまいますね。


 たぶんSSW好きよりも、スワンプ好きの方が探してるようなアルバムだと思います。