addsomemusic2007-08-17



 う〜ん、記録的な猛暑ですな。少しでも涼を感じようとシンプルな音楽でも。


 ただいまのBGMはFERRONの『FERRON』なり。1977年リリースの1st。FERRONは女性フォーク系SSWで、何枚かアルバムをリリースしています。彼女が80年代にリリースしたアルバムはそれこそバーゲン・コーナーの常連ともいえる安レコですが、自主盤としてリリースされた最初の2枚はレアです。特に2ndはかなりレアなんで未だに未聴。誰か聴かせて下さい・・・っていうか、安く譲って(笑)。


 暑い日には女性ボーカルによるフォーク・アルバムが涼しくていいですね。このアルバムは自主盤ならではのシンプルな演奏そのもの。まぁ彼女の弾き語りですから。なんとも幻想的ななイラストのジャケからして、サイケ〜アシッド・フォーク的な色合いを想像してしまいますが、アシッド色はあまり強くなく、ストレートに耳に歌が届きます。決して特別なことをしてるわけではなく、ごく普通のフォーク系SSWの歌の数々が淡々と紡がれているだけなんです。でも彼女の書いた曲や弾き語りによるシンプルな歌には何か惹きつける魔法を感じます。これが自主盤ならではの魔法なんでしょうね。


 強烈にインパクトのあるような曲はないです。でもどれも聴けば聴くほど染み入るような歌ばかり。いつの間にか耳をついて離れないんですよね。あ〜これこそが名曲ということなのか。決して美声とはいえない、やや低音気味の彼女の歌声もこれらの曲には合っていると思います。時折、取り出してはホッと一息ついてます。こんな些細なことこそが、このアルバムが名盤だという証明なのかもしれませんね。