addsomemusic2007-09-04



 ただいまのBGMはCORCORAN BROTHERSの『FOR A FEW LOVIN' MINUTES』なり。その名の通り、CORCORAN兄弟によるデュオ・アルバムで、60年代後半の音じゃないか?と思います。JOHN YLVISAKER(まだ裏名盤で取り上げてなかったな・・・)にも通じるような独特の60年代フィールがビシバシ伝わってきます。説明は難しいけど70年代のSSWやフォークの音とはちょっと違うんですよね。


 兄弟によるハーモニーも素敵な、なんともハートウォーミングなフォーキー・デュオといったところか。自主フォークのような特別な空気は漂っていないけど、ややカントリー・テイストなフォーク・サイケ・アルバムとして秀逸な1枚だと思います。軽快なアコギの音色や息の合ったハーモニーもいいけど、フルートとかも入ってたりした曲や語り超の曲などはアシッド・テイストを醸し出していますね。


 どちらかといえば割とオーソドックスなフォーキー・スタイルの曲が個人的には惹かれますね。「I SAW YOUR SMILE AGAIN TODAY」「GYPSY PEACE」「DHILD'S DREAM」なんてまさにそんなツボを刺激してくれます。ラストを飾る「EAST WIND」が素晴らしい。アコギをジャカジャカ掻き鳴らし、ソフト・ロック的なメロディ・ラインで、これが個人的なベスト・トラックだったりしています。これ1曲だけでもこのアルバムの価値はあるかな?と思いますね。


 ジャケも素敵でいつも手元に置いておきたい1枚。レア盤ではないけど、割と見かけないんすが、あれば安いと思いますよ。