addsomemusic2007-09-11



 ただいまのBGMはJEF FISKの『IT'S ALL ROOTBEER!』なり。1974年のリリースで、もう1枚他にもアルバムを見たことがあるなぁ(そちらはかなりレアですが)。いかにもマイナー・プレスな音世界。シンプルながら素晴らしいフォーキー・アルバムだと思います。


 全曲オリジナルなんですが、A面はED TAZZIA & JEF FISKという共作になっています(B面はJEF FISK単独のオリジナル)。ED TAZZIAが何者かは全然分かりませんが、とにかく落ち着いたフォーキー・ソングばかりで、かなり染みます。本当に良い曲ばかりなんですよ。JEF FISKのギター弾き語りを柱として、そこにベースやスティール、フィドルマンドリン、フルートなんかが絡んできます。彼の渋く落ち着いたボーカルが哀愁度を高めていますね。淡々と歌っていながらも曲を丁寧に捉えてるような感じです。スティールやフィドルが入ってるということで、ややカントリーの影響は感じますが、それは米国特有のもので決してカントリーなアルバムではなく、やはりフォークな世界で、曲によってはアシッドな雰囲気も感じるものもあります。


 アコギのアルペジオが心地よい曲が多いですが、ややアシッドがかった曲がなんとも良くって興味が尽きません。全く派手さはないんだけど、こういったシンプルで、時に幽玄さを感じさせるようなアルバムは聴けば聴くほどその深みを実感できてズブズブとハマっていってしまうんですよね。エンディングの口笛が素敵な「LAWNMWER BOY」とかかなり好きです。とにかく名盤です。