addsomemusic2007-10-13



 なんとなく細野晴臣の『HOSONO HOUSE』取り出してきました。1973年リリースの1stソロ。いまさら細野晴臣の説明は不要でしょう。私は世代的にはちょうどYMOの頃なんでしょうが、昔からひねくれ者なせいか、あまり興味はなかったなぁ。根っからの70年代好きなのか、細野さんのソロもこの1stとトロピカル系のヤツくらいしか好きなアルバムはないです。あ〜あとハリー&マックね。そんな中でやはりSSW好きの私としてはこの『HOSONO HOUSE』は本当に大名盤だと思える1枚です。前年に大滝詠一の1stソロが出ていて、そちらもメチャクチャ好きなんですが、大滝のほうはアメリカン・ポップスをベースとしたアルバムで、私のような70年代アメリカンなSSW好きには『HOSONO HOUSE』のほうがグッときます。日本のSSWアルバムとしては1番好きなアルバムかもしれません。


 細野さんのアルバムで1番アメリカンな印象を受けますね。当時人気だったジェイムス・テイラーうんぬん・・・といった話しは耳タコですな。アメリカン・ルーツ系からニューオリンズなど見事に消化していますね。それにバックの演奏が強力だ。モチーフとしたサウンドアメリカンだけど、この完璧な演奏はオリジナリティーに溢れてます。全体的に緩いんだけど、リズムは骨太なんだよねぇ。スゴイ!


 1曲目の「ろっかばいまいべいびい」の地味な出だしに優しい歌声がいきなりハマリます。続く「僕は一寸」なんてまるでザ・バンドですよ。この緩さがカッコイイんだ(笑)。でも個人的に大好きなのはベタだけど「恋は桃色」。名曲デス。でもこの曲は細野さんのボックスには収録されてなかったな〜。


 このブログ以前に書いてた日記にだったかな?「恋は桃色」について書いたことがあります。


 ♪おまえの中で雨が降れば、僕は傘を閉じて濡れて行けるかな♪


 この一節がめちゃくちゃ好きなんですよ・・・といったものだったんだけど、いつぞやか他所のブログで同様のコメントが書かれてるのを読んだことがあって、その時は「同じだ〜」なんて思ってたんだよなぁ・・・みんな思うことは同じなんですね。これが名曲たる所以でしょうな。


 そういえば細野さんの新作、かなり良いらしいね。買おうかな?


HOSONO HOUSE

HOSONO HOUSE