addsomemusic2007-10-28



 久々にジャズでも聴こうと。で、何を聴こうかな〜と思ってレコ棚を漁っていたんですよ。もう10月も終わり近くなり、めっきり肌寒くなってきたんで季節的に「枯葉」でも聴くか・・・と思った次第。でもジャズのアルバムで「枯葉」を演奏してるヤツなんて掃いて捨てるほどあるわけですよ。マイルスでもいいんだけど、たまには変わったものでも・・・なんて思って取り出してターンテーブルに乗せたものはTOOTS THIELEMANSでした。


 そんなわけで、ただいまのBGMはTOOTS THIELEMANSの『LIVE IN THE NETHERLANDS』なり。1980年のオランダで行われたノースシー・ジャズ・フェスティバルでの演奏を納めたライブ盤。メンバーはトゥーツ・シールマンスジョー・パスとニール・ペデルセン。ギターのパスとベースのペデルセンは当時のオスカー・ピーターソン・トリオのメンツで素晴らしいミュージシャンです。なんといってもジョー・パスのギターの素晴らしさといったら!汲めども尽きぬギター・ソロの素晴らしい旋律。感服いたします。


 さて、主人公はトゥーツ・シールマンス。知ってる人はよく知ってるんだろうけど、知らない方は全く知らない(当たり前か)。なんとシールマンはハーモニカ奏者で、ハーモニカで素晴らしいジャズ奏でてくれるんですよね。ハーモニカによるジャズなんてあまりないですからね。他にも様々なアーティストへの客演や映画音楽とかいろんなところで彼の演奏は聴くことができますね。『真夜中のカーボーイ』とかはそれなりに有名か。


 全5曲を収録したこのアルバム。聴き所はB面に納められた「枯葉」と「いつか王子様が」のジャズ・スタンダードな2曲でしょうね。シールマンスのハーモニカとジョー・パスのギター・ソロが哀愁味溢れていてなかなかの名演となっています。特に「いつか王子様が」での両名のソロは絶品としかいいようがありません。


 ハーモニカ・ジャズってのもなかなか良いもんです。


Live in the Netherlands

Live in the Netherlands