addsomemusic2007-11-22



 ただいまのBGMはMIKE WILSONの『EMPTY HANDED』なり。何年のリリースかよく分からないけど70年代の音だと思います。マイナー・プレスの肌触りで、とても素敵な1枚。まさに「スウィート」といった言葉がよく似合うような音世界が繰り広げられています。そのスウィートな世界は彼の作り出すメロディ・ラインもそうなんですが、彼の甘いボーカルの印象が強いのかもしれません。男っぽさという表現からはほど遠い位置に属するような甘いボーカル。これが素敵なメロディの楽曲たちによく合ってるんですよね。


 バックにギター、ベースを率いてのSSWサウンド。パーカッションは入りますがドラムレスかな。多くの曲にサックスが参加していて、これがまた甘い旋律を響かせてくれています。ささやかなハーモニーも効果的ですね。いたって派手な演奏は全くなくて、どれも控えめな感じが好感触を生んでいます。詳細なクレジットがないんでよく分かりませんが、たぶんほとんどの曲を彼自身が書いているのでは?と思われます。とにかく収録された楽曲の素晴らしさが特筆ものでしょうね。捨て曲なしの美メロの連続にノックアウトでしょう。アップテンポな曲はほとんどなく、どれもがしっとりとしたメロウなナンバーばかり。SSWのアルバムではこのテの落ち着いた曲の良し悪しで全てが決まると思います。その点、このアルバムは先にも書いたような捨て曲なしのグッド・ソングのオンパレードで、もう最初から最後まで「和み」であり、それが「興奮」となり、最後まで「安心」して聴ける名盤だと思います。激オススメ!