addsomemusic2007-11-24



 さっきまでBARRY MANNの『LET IT ALL OUT』を聴いていました。1971年リリースのの2ndなんだけど、1stは60年代にリリースされたポップス・アルバム。いわゆるSSWなバリー・マンとしては実質的な1stともいえるようなものだと思います。60年代のバリー・マンが悪いわけではなく、とても素晴らしいことは承知していますが、根っからの70年代SSWバカな私にとっては『LET IT ALL OUT』や1975年にリリースされた『SURVIVOR』が本当に大好きで、この両アルバムの素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものがあります。


 60年代に数々のヒット曲を送り込んだり、70年代には良質なSSWアルバムをリリースしたバリー・マンなんだけど、どうしてもソングライターとしての動きが多く、彼自身のアルバムとなると数えるほどしかない。そんな彼が2000年にリリースした『SOUL & INSPIRATION』は自身の書いた楽曲のセルフ・カバー集といった趣きで、多くのゲスト陣との相性もよく最高に素敵な1枚でした。これが1番好きという方も多いと思います。


 もう1枚、彼のソロで1番語られることが無いのが1980年にリリースされた『BARRY MANN』ではないでしょうか?1980年という時代がSSWには不遇の時代ではあるし、当時は誰もが80年代のサウンドを試行錯誤しながら模索していたんで、今の耳で聴くとツライ部分は確かにありますね。それにたぶん未CD化だったような気がするんで、語られない1番の要因はそこにあるような気もします。


 CD化されないにはそれなりの理由がある・・・でしょうかね?確かに先にリリースされていた素晴らしすぎるアルバムと比べると確かに見劣りは感じます。でも、バリー・マンですよ!悪い分けないじゃないですか!このアルバムにおいても彼のソングライティングは健在だといえます。ややサウンドが私好みでないことを除けば、SSWアルバムとして良質の部類だといえます。落ち着いた印象はなく、ややロック寄りになっていますね。でもバラードとかのメロディ・ラインにはグッとくるものがありますよね。


 最大の聴き所といえばやはり「YOU'RE THE ONE」ということになるんでしょうか?なんといってもこの曲ではキャロル・キングとの熱いデュエットを聴かせてくれてますからね。なかなかソウルフルな曲でハイライトのひとつだと思います。それにしてもキャロル・キングとバリー・マンのデュエットって興奮しますよね。『SOUL & INSPIRATION』でも「YOU'VE LOST THAT LOVIN' FEELING」を一緒に歌っていて、こちらにも興奮したもんです。ともに大好きなソングライターであり、シンガーでもあるわけなんで、思い切り反応しちゃうんだよなぁ(笑)。


Soul & Inspiration

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