addsomemusic2007-12-21



 今日、伯父さんから釣りたてのカワハギを貰ってきました。カワハギ・・・広島では専ら「ハゲ」と呼ばれている魚です。地域によっては「ウマヅラ」と呼ばれているところもありますね。とにかく釣りたての新鮮なカワハギを刺身で頂きました。ただカワハギのメインは刺身というよりも「肝」なんですよね。カワハギの肝はハッキリいってアンキモよりも美味いです。カワハギの肝を多めに醤油で溶いて、刺身に絡めて頂きました。これがまた言葉にならないくらいに美味い。大好きな日本酒がすすんでしょうがないですね。肝が余ってたんで、さっと湯で通してポン酢で頂きました。これがまたとろけるように美味い。決して高級魚ではないカワハギなんですが、特に新鮮な肝付きで食するとまさに絶品。溜まりません。


 よく覗いてる巡回ブログのココが面白い。最近、ジャズ・ネタが多くて思わずニンマリなんですよね。美味しい肝に日本酒ときたらジャズでしょう!以前にもここでジャズと日本酒は相性がよいと書いたことがありますが、その言葉に二言はありません。やっぱり美味しい肴に日本酒、そしてジャズってのは最高の組み合わせだと思います。


 すでにほろ酔い。こんな時には小難しいジャズではなく、単純明快なハードバップな音に酔いしれたいところ。なんとなく取り出してきたのはDOUG WATKINSの『ATKINS AT LARGE』なり。1955年の録音で、典型的なハードバップサウンドに心も体も揺れてきますね(決して酔ってるせいではない・・・)。ダグ・ワトキンスはベーシスト。ベーシストのリーダー作って微妙なのが多いんですよねぇ。ソロで変に弓弾きしたりとかして(笑)。基本的にソロ演奏に向いた楽器ではないんでしょうがないんですけどね。でもこのダグ・ワトキンスはリーダー作とはいえ、裏方仕事に徹しているという印象。地味といえば地味なのかもしれませんが、フロントを惹き立てることも重要で素晴らしい仕事なんですよね。


 ダグ・ワトキンスって?なんて思われる方もいるかも。一時代を築いた同じベーシストのポール・チェンバースのいとこだそうですね。それになんといってもソニー・ロリンズの名盤『サキソフォン・コロッサス』でベースを弾いていた人と書くと「あ〜」と思われる方も多いでしょう。的確なベーシストがいてこそ名演が成り立つ典型ですね。


 このアルバムでダグ・ワトキンスの他のメンバーはドナルド・バードハンク・モブレーケニー・バレルデューク・ジョーダンアート・テイラーといったメンツ。1955年当時、彼らはまだ若手の部類だと思いますが、才能ほとばしるこのメンツで悪かろうはずがありません。このメンバーを見てピンとこない方はこのアルバムも聴く必要がないかと(笑)。


 ジャズの歴史に君臨するようなアルバムではないと思いますが、当時のジャズの最良の質感を備えたアルバムだと思います。TRANDITIONというマイナー・レーベルからのリリースですが、このレーベルからはドナルド・バードもアルバムをリリースしていて個人的にはブルーノートの諸作よりも好きだったりしています。


ワトキンス・アット・ラージ

ワトキンス・アット・ラージ