addsomemusic2008-03-23



 私と大滝詠一にまつわるお話(以前にも書いたことあるなぁ)。


 大滝詠一を初めて聴いたのは1984年の『EACH TIME』でした。この時まだ中3の頃なんで、ロンバケでさえ後追いだったんですね。ロンバケとイーチ・タイムにハマって本当に聴きまくりました。コロンビア時代のアルバムもソニーから再発されていて普通にレコード屋で買っていました。そんな頃「ALL ABOUT NIAGARA」という本を購入し、そこで『NIAGARA CARLENDAR』のコロンビア盤はジャケが違うということを知ったんですよね。


 ソニーから再発されているものはボックス以外なんとか買い揃えてたんですよ。そしたら次はコロンビア盤が欲しくなった、ということは高校生だった頃からコレクター気質があったんでしょうね。「ALL ABOUT NIAGARA」をペラペラめくりながら『CM SPECIAL』の10inch盤やジャケ違いのオリジナル『NIAGARA CALENDER '78』は喉から手が出るくらいに欲しかったんですよね。


 広島の中古レコード店「GROOVIN'」に定期的に通うようになった頃、店頭で『CM SPECIAL』の10inch盤を見つけたんですよね。その頃すでにプレミア商品で定価よりも高かった。そんなレコードを持ってレジに行くと、グルーヴィンの社長に「それは高校生が買うようなレコードじゃない!」といって販売を断られたことがあります。定価よりも高いプレミア・レコードを高校生の小遣いで買わせるのを心情的に「よし」としていなかったお店のスタンスだったんでしょうが、私は欲しくて欲しくてしょうがなく食い下がりましたねぇ。そしたら社長が「これがなんで高いか分かるか?」と聞いてきました。そこで、いままで得てきたありったけの大滝情報を社長に力説してなんとか購入にこぎつけたんですよねぇ(笑)。そのすぐ後くらいには『NIAGARA BLACK VOX』も発見(Bランクで5000円でした!)。これは頼んで取り置きしてもらい後日お金を握り締めてお店に駆けつけました(笑)。それ以来完璧に顔を覚えられてしまいました(笑)。


 社長さんや店員さんにはかなり可愛がってもらいました。社長さんも私がナイアガラ関係を集めているのを知っていたんで、新入荷があると店頭に出す前に「これ持ってるか?」なんていって置いててくれたりしてました。そしてようやく出会ったのが『NIAGARA CALENDER '78』。これも新入荷のものを店頭に出さずに私に格安で譲ってくれたんですよね(それでもプレミア価格ですが)。


 大滝のアルバムはコロンビア盤(その前はエレック)やソニー盤、CDでのリイシューなど、その度にリミックスやらリマスターされているんですが、その多くは極普通の耳しか持たない私には大きな違いとしては響きませんでした。でもこの『NIAGARA CALENDER '78』だけはビックリしたなぁ。だって全然違うんだから!大好きな「青空のように」なんて頭のサビの部分の歌がないんだもん。「五月雨」の雨の音や「泳げカナヅチ君」には水の音とか聴かれるし、「クリスマス音頭」もなんか違うゾ!


 そんな『NIAGARA CALENDER '78』がオリジナル仕様でCDが出ました!それも81年のリミックス盤(ソニー盤)との2in1というスゴイ内容。久々に2枚を聴き比べてみましたが、81年のリミックス盤のほうが良いですね(笑)。だから師匠は今までオリジナルのフォーマットでのCD化を見送ってきたんでしょうね。


 初回特典なのかな?レコードにも封入されていた「ナイアガラすごろく」を貰いました。芸が細かいなぁ(笑)。


ナイアガラ・カレンダー 30th Anniversary Edition

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