addsomemusic2008-05-06



 4月になったら取り上げよう・・・と思っていたんだけど、すっかり忘れていました。まだ5月だからいいかな。そんなわけで、ただいまのBGMはSPRING RAINの『SPRING RAIN』なり。間違いなく70年代はボストンの素晴らしきフォーキー・アルバムです。SPRING RAINはGREG ROBERTSとKEVIN SULLIVANによるデュオで、ふたりによるギターとボーカルのみというシンプルな作り。でもアコギの響きと、素晴らしいボーカルと相まって素敵に響き渡ります。


 アルバムはA面がカバー曲でB面がオリジナルという作り。「SSWの裏名盤」というからにはオリジナルのB面が素晴らしいということは言うまでもありません。美しいメロディ・ラインが琴線を刺激しまくりますから。どれもメロウなフォーキー・ソングばかりでSSW好きには思い切りドツボでしょうね。


 A面のカバーのデキも特筆モノです。ロギンス&メッシーナでお馴染みの「HOUSE AT POOH CORNER」「WATCHING THE RIVER RUN」が彼らのオリジナルにも近い雰囲気で、違和感なく聴かせてくれます。アコギの弾き語り&ハーモニーによる「プー横丁の家」なんて美しすぎます。これらのカバーは彼らの音楽性に合ってはいるものの、「DO RUN RUN」(「DA DOO RON RON」のカバーです)や「BUGLER'S HOLIDAY」には驚かされます。ほとんどアカペラによるドゥワップ・スタイルなのがなんとも面白い。これもまた彼らのルーツなんでしょうね。それにしてもフィル・スペクター(クリスタルズ)のこんなカバーがあるなんて!(笑)


 なにはともあれ、大大好きなフォーキー・アルバムです。激オススメ。