addsomemusic2008-05-09



 SSWのアルバムで大好きなんだけど、未だにここで取り上げていないアルバムって結構あるんですよね。まぁタイミングかな?基本的にその時の気分で聴いてるアルバムを取り上げてるもんで。そんなわけで、ただいまのBGMはBILLYの『PERSEPHONE』なり。何年のリリースかはよく分からないけど間違いなく70年代はミネソタの素晴らしいアルバムです。そうSOUND 80での録音となるとコアなSSW好きには理解してもらえると思います。


 アーティスト名はBILLYとしか書かれていませんが、実はBILLY HALLQUISTだったりしています。実は私も長いこと気がつかなかったんですが(笑)。同じミネソタというだけではありません。だってBILLY HALLQUISTの『TRAVELLIN'』のジャケには椅子に座る彼とともに、この『PERSEPHONE』のジャケがちゃんと映っていましたから。このBILLY HALLQUISTの『TRAVELLIN'』は既に「SSWの裏名盤」で取り上げ済みです。


 これ、レアなんですが結構な人気盤です。確かに人気なのも頷ける素晴らしいデキなのには間違いないですね。アコギの弾き語りを中心としたフォーク・サイケな感触を受け、和み度が高い『TRAVELLIN'』と比べると、クールに響きます。もちろん全曲が彼の手のよるもので、どの曲もレベルが高い。どれもシンプルなフォーキー・ナンバーなんですが、普通のSSW好きにも受け入れられるグレイトな内容だとは思います。ただ、決して明るかったり爽やかだったりするわけではないです。ややダークかつローナーな雰囲気ですね。だからこそフォーク・サイケや自主盤好きの方々のツボを刺激するんでしょうね。面白いのは「SMILING LADY」かな。ラストに「青い眼のジュディ」のメロを気持ちよくアコギで聴かせてくれてます。こんな遊び心に出会うと、すごく嬉しかったりしますね(笑)。


 ちなみに、このアルバム、韓国のレーベルからCD化されるようですよ。お楽しみに。