addsomemusic2008-05-16



 あ〜なんだか久しぶりにライ・クーダーが聴きたくなって取り出してきたのが1972年にリリースされた2nd『INTO THE PURPLE VALLEY』なり。久しぶりに聴いてはいますが、ライ・クーダーが苦手なわけではなく、めちゃくちゃ好きなんですけどね。若い頃に思い切りハマッて一生懸命揃えてましたから。


 ライ・クーダーのアルバムはどれも諸手を挙げて大好きというわけではなく、やはり聴くアルバムってのは限られてきます。特に好きなのはこの『紫の峡谷』と『流れ者の物語』と『パラダイス&ランチ』の3枚と書くと、私の偏った音楽嗜好がよく理解できると思います(笑)。この3枚はどれも比べようがないくらいに大好きなんですが、収録された楽曲の好みの問題で『紫の峡谷』かな。だからこれが私のライ・クーダー・フェイバリット・アルバムということになります。


 彼は自分で曲を書かずにカバーばかりなんだけど、その選曲がなんともマニアックでいいんですよ。このアルバムも得意の古いナンバーばかりで、30年代から50年代といった古い曲が中心。これに彼の素晴らしいギター・プレイに、なんとも暖かなボーカルが組み合わされて最良のグッドタイム・ミュージックへと昇華されています。このアルバムはジャケに映るビンテージで決めたライ・クーダーの姿とともに、アルバム全体がビンテージの香りが漂う名盤中の名盤だと思いますね。


 彼のギター・サウンドに関しては今更書く必要もないかと。私はギター弾きではないんで細かなことはよく分かりませんが、スライドとか音色一発でライ・クーダーと分かるサウンドに身も心も心地よく委ねることが出来ますね。


紫の峡谷<紙ジャケット仕様>

紫の峡谷<紙ジャケット仕様>