addsomemusic2008-07-03



 大好きなジェフ・マルダーが先月、何度目かの来日で日本各地をまわっていました。広島公演もあったんですが仕事のため断念。平日はキビシイですね・・・。そんなライブ会場のみで、なんとジェフ・マルダーの未発表音源を収録したCDが販売されているという情報を知ってからは、行けないことが本当に苦痛に感じられました。しかし、持つべきものは音楽仲間。ライブに行かれたwhiteさんがわざわざ私のために買って送ってくれました。本当に感謝です。

 
 全20曲、その名の通り未発表のお宝音源満載でニンマリですね。1963年のジム・クウェスキン時代から最新の2008年の音源まで揃っており、ジェフ・マルダーのキャリアの素晴らしさを物語る1枚でもあると思います。ライブ音源が中心ですが、どの曲もクオリティが高いです!あ〜本当に素晴らしい。彼は最も優れた白人ブルーズ・マンだと私は信じて疑いません。


 何曲か気になったものをピックアップしておきます。2の「UKULELE LADY」はジム・クウェスキン時代のレパートリーですが、ここではゴキゲンなライブ録音で身も心も揺れちゃいますね。3、4はジェフ・マルダーのソロの音源としては最初期のライブ録音。5は1975年のデモでメンバーにコーネル・デュプリー、エイモス・ギャレットの名前がありますね。6は1977年のデモで、こちらにはエイモスとともにロニー・バロンが!この時期にベターデイズのメンバー(3人だけだけど)ってのが嬉しいです。7、8はジェフ&エイモスの頃のライブ音源。エイモスがボーカルをとるお得意のホーギー・カーマイケル・ナンバーが最高。9はナイト・ライツと録音した『I AIN'T DRUNK』のアウトテイクかな?11は人気の「BRAZIL」の1994年のライブ。12はジョン・セバスチャン&THE J BANDでのライブ。ジョン・セバスチャンはバンジョーを弾いています。16、17は個人的にはこのCDの目玉ともいえるライブ音源。2006年4月2日東京でのフリッツ・リッチモンド・トリビュート・ライブの音源なんですが、この会場に私もいました!!メンバーはジェフ・マルダー、ジム・クウェスキン、ジョン・セバスチャン、細野晴臣というもの。この2曲を聴いて当時の興奮が蘇ってきましたよ!選ばれた曲はボビー・チャールズでお馴染みの必殺の「SMALL TOWN TALK」にジム・クウェスキン時代のナンバー。18は2007年のライブですが、ここでのメンツは先に名前の出たジム・クウェスキン、ジョン・セバスチャンの他にデヴィッド・グリスマンやマリア・マルダーまで名をつらねています。


 こんな感じで、どれもが本当にお宝音源。40年以上一貫して素晴らしい音楽を作り続けてきたことがよく分かります。自身の未発表音源集なのに、ボーカルがジム・クウェスキンだったり、エイモスだったりでジェフ・マルダー自身はバックに専念している曲も選んでるところが、なんとも奥ゆかしいですね。


 素晴らしい音源がてんこ盛りなんですが、残念なところも。ジェフ&マリアやベターデイズ時代の未発表ライブ音源とか結構あるはずなのに全く収録されていないのが残念。特にベターデイズの迫力あるライブは聴きたかったなぁ。ポール・バターフィールドが許可しなかったのかな?・・・なんて下衆な考えをしちゃうじゃないの(笑)。


 このCD、当初はライブ会場のみでしたが、今では通販で買えるようになりました。


 http://toms-cabin.com/Geoff2008/index.html#GeoffCD