addsomemusic2008-08-17



 ただいまのBGMはJIM SPENCERの『LANDSCAPES』なり。ミルウォーキーのマイナーSSWでこれは1973年の1st。2ndは既にこの「SSWの裏名盤」で取り上げ済みなんで、JIM SPENCERは2度目の登場となります。マイナーなSSWやフォーク、自主盤やフォーク・サイケ好きの方にはこのJIM SPENCERはマスト的な存在。彼の素晴らしいアルバムやANONYMOUSやMEJOR ARCANAのアルバムなどで、彼のその素晴らしすぎる才能はその界隈では広く認知されているところでしょう。


 彼のアルバムは1stも2ndも甲乙付けがたいくらいの高いレベルです。いわゆるフォーク・サイケ的なフィーリングが漂っていますが、純粋に彼のソングライティングに負う所は大きいですね。彼のボーカルもまた味わい深く染みます。世間的にはこの1stのほうが評価が高いのかな?


 A面はほとんどRICHARD THOMASとタッグを組んだかのような内容。ほとんどの曲で彼がギターを弾いています。フルートが効果的な「EL-MAR'A」や「YOU TO ME」はこのアルバムのカラーを強く印象付け、ハイライトといってもいいでしょう。SUSAN & RICHARD THOMASがコーラスをつける「POOR DOLLY」も素晴らしい。個人的にSUSAN & RICHARD THOMASのアルバムが大好きなんで、彼らが参加というだけでポイント高いんですよね。


 ラストの「A FINGER FOR OLD GLORY」にはBacking VocalとしてMEJOR ARCANAがクレジットされちるのが面白い。MEJOR ARCANAのアルバムは1976年にリリースされてますが、この頃からバンドとしての活動があったんでしょうか?なんとも興味深いところですね。


 全曲グレイトで、一聴は普通のフォーキー・アルバムといった様相ですが、そこはかとないサイケ・フィールとシンプルながらツボを突いたメロディやアコースティックなサウンドは素晴らしいの一言。激オススメ・・・なんだけど、ちょっとレアなのが残念なところでうSね(私はかなり安く買いましたが)。