addsomemusic2008-09-02



 ただいまのBGMはLONGBRANCH/PENNYWHISTLEの1969年にリリースされた『LONGBRANCH/PENNYWHISTLE』なり。といっても、これを裏名盤と呼んでしまうのに、いささかの抵抗感もあるなぁ。確かにマイナー・レーベルだし、レア盤だし、CD化もされていない。でもメンバーが後にイーグルスを結成するグレン・フライとJ.D.サウザーによるデュオとなると、思い切りメジャー級ですからね。ただ「人に歴史あり」ということで。


 しっかりと作りこまれたアルバム。ライ・クーダーをはじめ、ジェイムス・バートンやラリー・ネクテル、ジム・ゴードン、バディ・エモンズ、ジョー・オズボーンらがバックアップしてますからね。楽曲は1曲を除いて全てオリジナル。その多くはJ.D.サウザーの手によるものだけど、やはり良い曲が揃っています。その後、イーグルスを予感させるようなカントリー・ロック的な感じはあまりなくって、もっと普通にアコースティック・サウンドにバックアップを付けたSSW的な音。全体的に地味な肌触りで、イーグルス・ファンよりもSSW好きに受け入れられると思います。まだローカルな味わいを保っているのがマイナーSSW好きの私には嬉しいところ。ドン・ヘンリーが参加して同じレーベルにアルバムを残したSHILOHよりも個人的には全然好きです。聴きどころとしては、後のイーグルスを彷彿させる「RUN B0Y RUN」やハミルトン・キャンプが取り上げた「STAR-SPANGLED BUS」や唯一のカバーでジェイムス・テイラーの1stに収録されていた「DON'T TALK NOW」あたりでしょうかね。


 これ、大好きなアルバムなんだけど、今まで知人にコピーして貰ったCDRを聴き続けてました。だって高いんだもん。そんなレア盤が格安でゲットできて本日我が家に届きました。それで嬉しくなっちゃって取り上げちゃった。これは本当にCD化して欲しいですね。