addsomemusic2008-10-03



 ここ最近ゲットしたアルバムで最もお気に入りなのがTOM INTONDIの1976年にリリースされた1st『CITY DANCER』かな。プレーン・ジャケに名前とタイトルのスタンプが押してあるだけという激シンプルな自主盤。インナーも付いてるんですが、クレジット等のタイプ打ちの安っぽいコピーと、これまた上手いのかヘタなのか分からないイラストのコピー。悲しいくらいにショボイ体裁なんだけど、肝心のレコードのほうがグレイト!の一言に尽きます。


 アコギとベースだけによるシンプルなアコースティック・サウンドにTOM INTONDIの伸びやかなボーカルが前面に出ていてます。シンプルなサウンドなのに音の厚みを感じさせるのは録音のせい?ほとんどの曲が彼の手によるオリジナルなんだけど、このレベルの高さは何?って感じですよ。いかにもなSSWスタイルの曲がほとんどなんだけど、フォーク・スタイル、ジャジーなのからブルージーなタイプまでメロウかつ洗練されたメロディの数々が強烈に訴えかけてきます。さすがはニューヨークらしい都会的なセンスというか、フォーキー・スタイルでこれだけルーラル色がないってのは米国モノでは珍しいくらいです。


 彼の他のアルバムはたまに見かけますし、『CONELIA STREET』というコンピ・アルバム(すでに裏名盤で取り上げています)にも参加しているので、彼の歌を聴いた方は結構いると思います。でも、これは本当に見ません。もしかしたらかなりレアなのかもしれませんが、全てのSSW〜フォーク好きの方には強烈にオススメいたします。個人的には一生モノの宝物です。