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　SSWアルバムはどれも好きなんだけど、どれ聴いてもあまり変わらない・・・ってのも事実。でも稀に特別な存在感を放っているグレイトなアルバムがあって、そんな魅力を追い求めてSSWやフォークのアルバムを探しているのかもしれません。

　TOMMY FLANDERSの1969年にリリースされた唯一のアルバム『THE MOONSTONE』はそんな特別な存在感を放つ素晴らしすぎる名盤。トミー・フランダースといってももちろんジャズ・ピアニストではないですよ（笑）。アル･クーパーが在籍していたブルース･プロジェクトというバンドのオリジナル･メンバーでした。ブルース・プロジェクトの1stで彼の歌声が聴けますが、リリースされた時には既に脱退していたようです。その後、リリースされたのがこのアルバムなんですが、このクオリティの高さはなんなんでしょうね。全曲名曲で、やや翳りを感じさせるメロディの美しさ！「PURPLE AND BLUE」は個人的に胸を掻き毟られるような衝撃を受ける名曲。こんなに素晴らしいアルバムなのに、この後に他のアルバムを残さなかったという事実が信じられません。売れなかったんでしょうねぇ・・・。

　やや暗めなアルバムかもしれませんが、本当に美しく染み入ります。アコギの弾き語りとは違いますので、全てのSSW好きには本当に聴いてもらいたいアルバムだと思います。

The Moonstone