addsomemusic2008-10-12



 「夜が似合うアルバム」というと個人的にはTOM WAITSの1973年にリリースされた1st『CLOSING TIME』でキマリです。もう何度となく繰り返し聴いてきたSSWの名盤中の名盤でしょう。彼のアルバムは名盤揃いなんですが、好みもあってか、この1stが別格です。


 ギターやピアノの弾き語りを中心とした音楽スタイル。それにアルコール焼けしたようなダミ声が渋く乗っかってきて、聴くものの耳を捕らえて離しません。もちろんソングライターとしての才能も見逃せませんね。


 もちろん、バックに多数のミュージシャンが参加していて、しっかりと作りこまれたサウンもあるんだけど、弾き語りを中心に据えたシンプルなアレンジの曲に惹かれます。彼のボソボソとした歌い方と相まって、なんとも生々しい感覚が強く感じ取れます。こんな感覚のアルバムって、ありそうでそれほど多くはないです。全体に覆うジャジーな雰囲気がそんな生々しさを増長しているんでしょうね。


 オープニングの「OL'55」はイーグルスでお馴染みのナンバー。これはやはり名曲ですね。アコギで歌われる「I HOPE THAT I DON'T FALL IN LOVE WITH YOU」はアルバムの中で1番聴きやすくこれも名曲。ピアノを中心に歌われる「MARTHA」「LONELY」「GRAPEFRUIT MOON」なんて震えるくらいに美しい。


 それにしても、このアルバムがリリースされた時、トム・ウェイツはまだ24歳だっただなんて信じられません!!


クロージング・タイム

クロージング・タイム

 

 さて、これから西条の「酒まつり」に行ってきます。これが年に一度の楽しみなんですよね〜!