addsomemusic2008-10-18



 ボブ・ディランのカバー・アルバムなんて探せば結構あるんでしょうが、LINDA MASONの『HOW MANY SEAS MUST A WHITE DOVE SAIL』はその最初期のものじゃないでしょうか。リリースされたのが1964年なんで、かなり早い時期にボブ・ディランのソングライティングに注目されて作られたアルバムなんだと思います。


 この時期に既に「風に吹かれて」や「時代は変わる」といった代表曲を生み出しているボブ・ディランではあったんだけど、やはり彼のソングライティングの素晴らしさはこの後のフォーク・ロック期以降に顕著だと思ってます。ここに収録された曲は60年代前半のフォーク・ソングなんで、基本的に単調なメロディのものが多いんですよね。それにどちらかといえば、歌詞の方にディランの魅力が語られていましたからね。でも、そんなフォーク・ソングでもディランの作り出す曲には惹きつけられる魅力があることもまた事実。ディラン自身のぶっきらぼうな歌い方ではメロディがあまり際立たないんだけど、LINDA MASONのように澄んだ美しい女性ボーカルで歌われると、ディランの曲の良さが一層際立って聴こえますね。あ〜やはりディランは天才だったんだ・・・なんて改めて思い知らされました。


 「DON'T THINK TWICE」・・・いい曲だなぁ。初期のディランでは大好きな曲です!