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明日からちょっと旅行に行って、そのまま実家に帰ります。そんなわけで、本日が今年最後の更新ということです。
最後は何にしようかなぁ・・・なんて特別なこともなく、ふと取り出して聴いてるものをそのまま紹介。ただいまのBGMはMILES DAVISの『'ROUND ABOUT MIDNIGHT』なり。マイルスといえばジャズ界の偉人中の偉人。人気なのも頷けるクオリティの高いアルバムばかりだし、その時代時代でジャズの最新最高の演奏を常に聴かせてくれる天才中の天才であるということに異論を唱えるつもりは毛頭ございません。
マイルスのアルバムなんて数え切れないくらいあるし、私も結構聴いたけどそれでも30枚くらいかなぁ・・・聴いたことがないほうが多いんですが、そんな中で個人的なベストといえばこの『'ROUND ABOUT MIDNIGHT』に尽きます。これ1955〜56年の録音で、同時期に録音されたプレステッジのマラソン・セッションでの4枚もフェイバリットです。私にとってはこの時期のマイルスがもう大好きでしょうがない。
このアルバムも人気盤ですが、やはり冒頭を飾る「'ROUND MIDNIGHT」の素晴らしさによるところが大きいでしょう。ここでの演奏はマイルスはもちろん、コルトレーンなんか神がかってますよ。レッド・ガーランドのピアノもこの時代としては最高のものでしょうね。ただ彼らを支えてるポール・チェンバースとフィリー・ジョーのリズム陣がスゴイ!マイルスやコルトレーンのソロの時で、それぞれ演奏を変えてバッキングしてるんですよね。この名バラードはセロニアス・モンクの曲なんですが、彼らの凄過ぎる演奏で「カッコイイ!」と思えちゃいます。
ただし完璧なアルバムではないですね。それはコルトレーンのソロにムラがあるから。前述の「'ROUND MIDNIGHT」といい1956年に録音されたものはどれも良いんですよ。ただ55年に録音された「AH-LEU-CHA」でのソロがなんだかたどたどしいんですよ。そうこの1年でのコルトレーンの成長というのがハッキリと聴いて取れるアルバムなんだと思います。でも、それを差し引いても素晴らしすぎるアルバムだということには間違いないですね。
ちなみに私の携帯の着メロが「'ROUND MIDNIGHT」だったりしています。これがねぇ・・・携帯が鳴ると、なんとも不気味に暗いんだ(笑)。着メロ向きではないですね(笑)。
さてさて、今年1年もこんなマイナーなブログを覗いてくれて感謝感謝です。来年もどうぞご贔屓にお願いいたします。では、良いお年を!
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