addsomemusic2009-03-01



 70年代のウッドストックサウンドの名盤とて欠かすことが出来ないのがBORDERLINEの1973年にリリースされた『SWEET DREAMS & QUIET DESIRES』かな。ガーシェン兄弟とジム・ルーニーによるトリオ編成で、カントリー・ロックを中心としたルーツ・サウンドはレベルが高く、このテのサウンドが好きな方には人気盤ですね。


 ザ・バンドをもっとカントリー・ロック寄りにしたサウンドながら、フォーク寄りの曲だったり、南部系の音だったりとまさにボーダーラインを地で行くような存在感たっぷりのバンドです。それに彼らのソングライティングの素晴らしさと、ほぼ一発録りに近い勢いのある演奏に、ゲストによる的確なサポートも相乗効果となってアルバムとしての完成度を高めてくれています。


 リチャード・マニュエルやガース・ハドソンといったザ・バンド組からジョン・サイモン、デヴィッド・サンボーンといったゲスト陣が本当に素晴らしい仕事をしていますね。特にデヴィッド・サンボーンのサックスはグレイト。


 それにしても良い曲ばかりです。南部サウンドな「DON'T KNOW WHERE I'M GOING」からザ・バンドっぽい「PLEASE HELP ME FORGET」や「DRAGONFLY」あたりが良いデキだと個人的には思っています。まさしく名盤です。


 AMAZONで検索してみたら、このアルバムのCDは廃盤になっているみたい。これは非常に残念ですね。