■
なんとなく取り出して聴いてるのは井上ケン一の1976年にリリースされた『LAZY BABY KENI』なり。これ愛聴盤なんですよね。井上ケン一は久保田麻琴と夕焼け楽団のギタリストですね(その後はサンディー&サンセッツ)。当時の日本のギタリストとしては個性的な面が強く、同バンドのメンバー藤田洋麻とともにイカしたフレーズを連発してくれています。そんな井上ケン一のソロは「ゆる〜い」アルバムなんですよね。
アコースティック・ラグタイム・ブルースといったところでしょうか。ハワイで録音されたということもあり、全体的にハワイ的な香りが漂っています。それでいてレオン・レッドボーンに通じるようなオールドタイミーな要素も感じ取れますが、それでいて野暮ったくはないのは、彼のセンスならではでしょうね。
デューク・エリントンでお馴染みの「A列車で行こう」のラグタイム・バージョン「A列車のラグ」のインストでスタート。ここでのアコギもすばらしいけど、そのセンスの良さがなんとも「ゆるく」最高にイカしてます。アルバム通してスティールやアコギのアコースティックなサウンドが心地よいですね。極めつけはビートルズのカバー「ケンちゃんのハニーパイ」でしょうか。日本語で歌われてますが、この「ゆるさ」はまさに脱力系(笑)。堪んないですね。
- アーティスト: 井上ケン一
- 出版社/メーカー: マスクラット
- 発売日: 2007/03/21
- メディア: CD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (3件) を見る