addsomemusic2009-03-29



 ただいまのBGMはVAN DYKE PARKSの1968年にリリースされた1st『SONG CYCLE』なり。これは大愛聴盤にして大名盤。もうロックの範疇を超えた次元だと思います。クラシックやハリウッド映画音楽のような大胆なオーケストレーションからハープシコードからSEまで、60年代のサイケのエッセンスを振りまいた当時としては斬新すぎる試みがあちこちに聴いて取れます。個人的にこれは紛れもないサイケ・アルバムだと思っています。


 当時ビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソンとともに製作途中(結局挫折)にあった『SMILE』からの影響も伺えます。いや、もしかしたらヴァン・ダイク・パークスがブライアンに影響を与えたのか?そんなことは知る由もありませんが、この目くるめく万華鏡のような世界は唯一無二でしょう。


 このアルバムを初めて聴いたのは高校生の時。当時は大滝詠一が大好きで、その流れからはっぴいえんども聴いてました。「さよならアメリカさよならニッポン」という曲にヴァン・ダイク・パークスの名前がクレジットされていたのに興味を持ったんですよね。でも当時はまだCD化されてなかった。なじみの中古屋でアナログの廉価盤(EDSELだったかな?)を見つけて喜んでレジへ持っていったんですよね。そしたら店長から「こんな変なの買うな!」って言われたのを今でもよく覚えています(笑)。


 確かに変なアルバムだった(笑)。CDならいざ知らず、アナログだとどこからどこまでが1曲なのか分からなかったからなぁ(笑)。でも聴き続けていくごとにこのアルバムの良さが分かっていったような気がします。気がつけば愛聴盤。どれくらい好きかといえば、私のHPのアドレスに使ってるくらいですから。あ〜ブログになってからHPは全く更新してないなぁ・・。


ソング・サイクル<紙ジャケットCD>

ソング・サイクル<紙ジャケットCD>