addsomemusic2009-05-07



 ただいまのBGMはTHE FRANK CUNIMONDO TRIOの1971年にリリースされた『INTRODUCING LYNN MARINO』なり。タイトルから分かるように、FRANK CUNIMONDO TRIOによるピアノ・トリノの演奏にLYNN MARINOのボーカルをフューチャーした内容。いわゆる女性ジャズ・ボーカル・アルバムなんだけど、70年代という時代なのか、軽快な曲が多くグルーヴィーな内容。一時期、DJ達に人気のアルバムだったと思います。中でもグルーヴィー度が高い「FEELIN' GOOD」が人気曲かな。


 ソフト・ロック好きな私にはロジャー・ニコルズの「LOVE SO FINE」と「WE'VE ONLY JUST BEGUN」が聴き所ですね。特にカーペンターズでお馴染みの「WE'VE ONLY JUST BEGUN」が白眉。カーペンターズと違ってテンポが速く、これが本当に良いです。ドラムが効いてますね。個人的にはこれがベスト・トラックです。


 ボーカルのリン・マリノはブロッサム・ディアリーを彷彿させるようなウィスパー・ボイスでキュートな歌声を聴かせてくれます。決して上手い歌い手ではないんで、スローな曲ではやや一本調子になっちゃうんだけど、アッパーな曲では面目躍如で、転がるようなピアノの音に乗せて気持ちよい歌声を聴かせてくれています。


 ジャズ・ボーカルの取っ掛かりとしては良いアルバムだと思うんでぜひ聴いてもらいたいです。でも、さっきAMAZONで検索してみたらCDは廃盤のようで残念。中古で見かけたらぜひ!再発アナログも安く見かけます(オリジナルはレアですが)。