addsomemusic2009-05-12



 今頃になってRCサクセションのアルバムを取り出して聴いています。あちこちのブログで追悼記事がありましたが、私の音楽に対するスタンスはこれくらいの距離感でいいかなと。そんなに熱心なファンではなかったけど、でもほとんどのアルバムは聴いたなぁ。


 RCサクセションのアルバムで一番好きなのは間違いなく1972年にリリースされた『楽しい夕に』です。1st『初期のRCサクセション』(なんというタイトル!)も嫌いではないですが、なんかRCらしさが感じられないんですよね。それに対してこの『楽しい夕に』はRCサクセションの個性が十二分に発揮されています。この2枚はフォーク時代のアルバムですが、『楽しい夕に』はサウンドがアコースティックということを除けば、その後のロックなアルバムと何も変わりません。それくらいこの時点で完成されていると思います。


 アルバム通してウッドベースがブンブン唸っているようなアコースティックなサウンドなんですが、めちゃくちゃR&Bグルーヴを感じます。当時のフォーク・ブームの中でもかなり異端児だったんじゃないかなぁ。ある意味、日本のアシッド・フォークともいえますね。


楽しい夕に

楽しい夕に