addsomemusic2009-05-26



 先日、韓国からのUSマイナー系のCD化がスゴイ・・・なんて書きましたが、今度はCHRIS HENNESSYの『BALLAD OF A SAD CAFE』がCD化されるようです。これ、本当に大好きなアルバムです。すでに「SSWの裏名盤」でも取り上げ済みですが、再度登場です。今回は「私的名盤100選」の1枚として。個人的にはSSWアルバム・ベスト10の中に入るくらいに大好きなアルバムなんですよ。


 1978年にリリースされたCHRIS HENNESSYの『BALLAD OF A SAD CAFE』。CHRIS HENNESSYはカナダのSSWです。これ以前にアイリッシュ系のバンドのメンバーだったそう。そんな経歴からも分かるように、このアルバムでは全体に英国の香りが満ち溢れています。米国至上主義の私がいうのもアレなんですが、本当に良いアルバムなんですよ。


 優しい歌声に名曲の数々。アコギを中心としたシンプルなサウンド。もうそのどれもが直球ど真ん中のレベルの高さです。フォーキー系のSSW好きには必聴の名盤だと断言しておきます。彼の歌声は時に優しく、時に物悲しく、アコギの旋律に寄り添うかのようなピアノやスティールの音色とともに胸を締め付けます。まさにアルバム・タイトルそのままのような雰囲気に包まれたアルバムですね。

 
 自身によるオリジナルは半数ほどなんですが、他の曲も違和感なく同じような肌触りで統一感はあります。1曲目の「CRAZY ANNE」からして泣きの名曲です。続く「GRABDFATHER」も同タイプながらスティールやハーモニカの音色が美しすぎます。「MARY SKEFFINGTON」はほんの気持ちテンポよくなりますが、美メロな旋律には涙腺が緩みます。アコギのアルペジオが素敵な「YOU NEVER WANTED ME」・・・そんな感じで全曲が美メロの応酬、それも人の心に訴えかけるようなピュアな曲ばかりです。


 それにしてもこんな素敵なアルバムがCD化されて多くの方の耳に届くようになるだなんて!本当に韓国恐るべしです(笑)。