addsomemusic2009-05-30



 この「私的名盤100選」は私の個人的に大好きなアルバムを100枚厳選しようというコーナーです。100枚という枠に収めるために1アーティスト(バンド)1枚という暗黙のルールを設定していたんですが、それが本日破られてしまいました(笑)。


 ただいまのBGMはTHE BYRDSの1968年にリリースされた『THE NOTORIOUS BYRD BROTHERS』なり。もともと大好きなアルバムなんですが、「私的名盤100選」にバーズの『MR. TAMBOURINE MAN』を既に取り上げていたんですね。やはり個人的には『MR. TAMBOURINE MAN』に軍配があがりますが、改めて聴くとこの『THE NOTORIOUS BYRD BROTHERS』も甲乙付け難いぞ・・・やはりバーズにハズレなし。どのアルバムも名盤だから困ってしまいますね。


 前作同様にプロデュースにゲイリー・アッシャーを迎えて制作されたソフト・サイケ路線のアルバム。これが60年代ソフト・サイケの名盤として名を馳せる、ミレニアムやサジタリアスあたりのアルバムと並べて聴いても遜色ない仕上がりなんですよね。全体にマイルドな仕上がりながら異様なまでの完成度を誇ります。


 決め手となるような楽曲はないんですが、全曲のクオリティは高いです。キング=ゴフィンの「GOIN' BACK」あたりがベスト・トラックかな。でもこのアルバム制作途中で脱退したデヴィッド・クロスビーによる楽曲が良いんですよ〜。彼の脱退はバーズにとって大きな痛手となったと思うし、まぁ彼が脱退したからこそ、この後のルーツ・ロックへの変貌と繋がったと思います。ということは『ロデオの恋人』の功績はグラム・パーソンズではなくデヴィッド・クロスビーにあったのかも?(笑)。


 全てのロック好きは黙って聴きましょう。



名うてのバード兄弟

名うてのバード兄弟