addsomemusic2009-06-27



 SSWモノって大好きなんだけど、「私的名盤」と呼ぶに相応しいアルバムというのはそんなに多くないです。基本的にどれも同じようなモノなんで、頭ひとつ抜けるには相当に高レベルでないとね。ただいまのBGMはRON CORNELIUSの1972年にリリースされた唯一のアルバム『TIN LUCK』なり。これはSSWのアルバムの中でも間違いなく頭二つくらい飛びぬけていて大好きなアルバムです。


 ロン・コーネリアスによるギターとキーボード以外はベースとドラムだけという3ピース編成。スワンプ好きも喜びそうなアーシーで渋いサウンド。ボーカル自体はやや軽めな印象はありますが、泣きのボーカルと例えればしっくりくるような感じですね。


 なんといっても曲の良さが光ります。1曲目のピアノを弾く「I'VE LOST MY FAITH IN EVERYTHINHG BUT YOU」は個人的にはベスト・トラック。今度はギターに持ち替えて歌う「SWIM BROWN DOG」もグッと来ます。全体に落ち着いた曲で占められていて、捨て曲もなくヤバイくらいに渋く最高です。ジャケのイメージのような哀愁味溢れた名盤です。


 ロン・コーネリアスはソロ以前にマイケル・スチュワートらとWESTなるバンドを組んでましたが、こちらも素晴らしいのでぜひ(ソロとは全然違う感じですが)。


 そういえばコレって未CD化なんですよね。これは本当に残念だなぁ・・・。