addsomemusic2009-07-13



 「キング・オブ・アシッド・フォーク」・・・なんて呼ばれてるのかどうかは知りませんが、まさにその名に相応しいアルバム。DAVE BIXBYの1969年にリリースされた『ODE TO QUETZALCOATL』がCD化されました。オリジナルは激レアで1000ドルは下らないというシロモノ。もちろんそんなオリジナルなんて持ってるはずもなく、聴いてみたいなぁ・・・なんて思ってたんですよ。とあるブログでこのアルバムがCD化という情報を得ました。こりゃ即ゲットだ〜と思って、いろいろ検索していたら先立ってアナログがリイシューされていた模様。う〜ん全然知らなかった。アナログ党としてはこのテのアルバムはCDよりもアナログで欲しい・・・。ユニオンなどいろいろ見てみたらアナログは既にSOLD OUTのよう。しばらく待てば再入荷もあるかもしれないけど、もう聴きたくてしょうがない状態に陥ってたんで、海外でオーダーしちゃった。送料高く付いたな・・・。


 まさにキング・オブ・アシッド・フォーク。ほぼ全編に渡ってDAVE BIXBYによる弾き語りによるシンプルなサウンド。全体に深いエコーがかかっていて、これでもかというくらいにダウナー世界。一言で言ってしまえば「沈鬱」などうしようもない暗い音世界。でもただ暗いだけのアルバムではないですよ。ずっと先に小さな光が見えます!一点の光を追い求めた世界観。分かる人には分かるけど、分からない人には永遠に理解できないようなものでしょう。


 全編彼の弾き語りによるサウンドなんですが、ラストの「PEACE」だけフルートや女性のコーラスが付いています。なんだかこの1曲だけで救われた気分になってしまいます。


 やはりこれは名盤というべきアルバムでしょう。このテのダークな音世界はよくあるようなものですが、そのレベルはあまりにも高い。オリジナルも高いなりの理由があるわけです。買えるうちに買っておきましょう。



Ode to Quetzalcoatl

Ode to Quetzalcoatl