addsomemusic2009-07-14



 どうやらDONNIE FRITTSが来日するようですね。バックにはなんとTHE DECOYSのようです。まさにマッスル・ショールズ・サウンドを体感できる貴重な来日ですね。まぁ私は行けないんですが・・・。


 ただいまのBGMはDONNIE FRITTSの1974年にリリースされた『PRONE TO LEAN』なり。彼は最近になってアルバムも出してるようですが、長らくは唯一のアルバムとして、半ば伝説化していました。もちろんその内容の素晴らしが要因となっていることに間違いはないですけどね。


 ボビー・チャールズのアルバムがウッドストック界隈の人脈が多数参加した、ウッドストックサウンドのオールスター・アルバムだったのに似ていて、このドニー・フリッツのアルバムはまさにマッスル・ショールズ・オールスター・アルバムといえるような豪華盤。もともとドニー・フリッツはナッシュビルでは名の通ったソングライターだったし、長年クリス・クリストファソンのバック・バンドのメンバーでもありました。そういった縁からは豪華メンバーが参加し、楽曲も多くのソングライターと共作しています。


 ピート・カー、エディ・ヒントン、バリー・ベケット、トニー・ジョー・ホワイト、リタ・クーリッジ、ビリー・スワン、ダン・ペン、クリス・クリストファソン、ジョン・プライン、スプーナー・オールダム・・・などなど多数参加で、これらの名前を見てピンとこない方は、このテのサウンドに縁がなかったということでしょう。


 ダン・ペンやスプーナー・オールダム、エディ・ヒントンらとの共作も含む彼のソングライターとしての才能はさすがです。ここでは多くのアーティストに提供してきた曲のセルフ・カバーもありますが、そのどれもが自身によるバージョンのほうが素晴らしいということに驚かされますね。


 ファンキーかつR&B色が濃いサウンドで、ダン・ペンのアルバムと同じ匂いがします。ダン・ペンのアルバムよりももう少し甘めですけどね。とにかくこれは名盤と言わざる負えないでしょう。全てのスワンプ〜SSW〜カントリー・ロック好きは聴くべし・・・と思ったんだけど、これってもしかして廃盤???AMAZONで検索してみたら普通に買えるような価格じゃなかったぞ。もう来日記念で再発お願いします!