addsomemusic2009-08-08



 昨日、久々にジャズを取り上げましたが、それ以降ずっといろんなジャズを取り出して聴いてます。もともとジャズ好きなもので(笑)。このブログでも「ときめきジャズ・タイム」と題して、忘れた頃にジャズを取り上げてますが、今回は定番中の定番でも。


 ただいまのBGMはBILL EVANSの『WALTZ FOR DEBBY』なり。ジャズ好きが改めて取り上げるにはいささか気恥ずかしい・・・ともいえるくらいの定番です。ソニー・ロリンズの『サキソフォン・コロッサス』と同様にジャズ初心者が必ず手にする1枚ですね。もちろんその内容はビギナーでも分かりやすいものかもしれませんが、コアなマニアでも唸ってしまうくらいの素晴らしさだと言うことには間違いありません。


 ビル・エヴァンス(p)、スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)によるピアノ・トリオで1961年にヴィレッジ・ヴァンガードで録音されたライブ盤です。これがリリシズムと美しさに満ち溢れた名盤中の名盤。ビル・エヴァンスはもちろん、ラファロやモチアンのプレイにも耳が傾きますね。まさに三位一体といった感じでしょう。それにオリジナルも含め曲の美しさが胸を打ちますね。「MY FOOLISH HEART」「WALTZ FOR DEBBY」あたりがベスト・トラックかなぁ。「WALTZ FOR DEBBY」でピアノとベースによる美しい旋律の後に、ドラムが加わってくる瞬間に毎回鳥肌が立ってしまうんですよね(笑)。


 私もこのアルバムをジャズ・ビギナーの時に聴きました。たぶん最初に買った3枚の中に入っていたと思います。その頃はジャズなんて全然分からなくて、ただ背伸びをして手を出しただけだったんですけどね。その時の感想はそれほどいいもんでもなかった。確かにピアノはキレイなんだけど、なんだかベースが邪魔に思えたんですよね(笑)。いつの頃かジャズの魅力が分かり始めたら、もうラファロの強靭なベースあってこそ・・・なんて思いましたから不思議なもんです(笑)。その後はスコット・ラファロのベースが気に入って、彼の参加したアルバムを結構探しました。ちなみにラファロはこのアルバムが録音された11日後に25歳という若さで亡くなっているんですよね。


 ビル・エヴァンスの代表作ですが、個人的には同ライブを納めたもう1枚『SUNDAY AT THE VILLAGE VANGUARD』のほうが好きだったりしています。


ワルツ・フォー・デビイ

ワルツ・フォー・デビイ