addsomemusic2009-09-18



 9月16日にマリー・トラヴァースが亡くなったそうです。ご冥福をお祈りいたします。


 マリー・トラヴァースはもちろんピーター・ポール&マリーのマリーです。62年にデビューしてから数々のヒット曲を残し、フォークという垣根を飛び越え、広く大衆に受け入れられたグループ。一般的に受けいれられたフォーク・ミュージシャンって他にはボブ・ディランキングストン・トリオ、ジョーン・バエズくらいしかいなかったんじゃないでしょうか?もちろん私はリアルタイム世代ではないんですが、当時の日本でも絶大な人気があったようです。


 PPMはセンスの良い選曲に、洗練されたスタイル、抜群のハーモニーで本当に素晴らしい曲やアルバムを多数残しています。1971年に解散(その後再結成します)するまでにリリースされたアルバムは全部聴きましたが、どれも本当に素晴らしいアルバムばかり。確かに古いタイプのフォークかもしれませんが、今の人にこそ聴いてもらいたいです。心が洗われるような気分にさせてくれますよ。


 彼女は解散後にソロ・アルバムもリリースしています。でもPPMのソロってピーター・ヤーロウやポール・ストゥーキーも含めてCD化が遅れてるんですよね。これは本当に残念。かなりの名盤がけっこうあるんですけどね。


 なんとなく取り出してきたのは1970年にリリースされた『10 YEARS TOGETHER』なり。タイトル通り10周年を記念したベスト・アルバム。当時としては唯一のベスト盤で、翌年に一旦解散するんでラスト・アルバムとなっていた1枚です。数多くのヒット曲を残してきたグループなだけに、有名曲が詰まっています。実は高校生の頃にかなりPPMにハマッていたんで、ほとんどソラで歌えちゃいます(笑)。昔も今も一番好きなのは無名時代のジョン・デンバーによる「悲しみのジェット・プレーン」。1967年の曲で、時代の流れなのかフォークというよりはフォーク・ロックといわれるようなサウンドになっています。確か唯一のナンバー・ワン・ソングだったとも思います。


 このアルバムの収録曲を見ると「悲惨な戦争」とか「虹と共に消えた恋」とかは収録されていないんですね。本国アメリカでの選曲ということもあるからかな?これらの曲って日本のみで人気があったんでしょうか?


 なんだかPPMを聴きだしたら止まんなくなってきた・・・これから他のアルバムをいろいいろ聴いてみよう!





ベスト・オブP.P&M

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