addsomemusic2009-09-22



 ただいまのBGMはPETER GALLWAYの1972年にリリースされた『PETER GALLWAY』なり。ピーター・ゴールウェイはフィフス・アヴェニュー・バンドの中心人物でした。バンド解散後にソロ活動を始め、1971年にオハイオ・ノックス名義でソロ・アルバムをリリースしています。この『PETER GALLWAY』は初のソロ名義によるアルバムだけど実質は2ndになります。


 これはねぇ・・・もうSSWアルバムの大大大名盤だと思うわけですよ。個人的にはSSWアルバム・ベスト3の中の1枚といってもいいくらいです。曲良し・歌良し・演奏良し。典型的な70年代前半のサウンドですが、やはりこの時代の音ってのは個人的にはエヴァーグリーンですから。生粋のニューヨーカーであえる彼らしい都会的で洗練されたサウンドは当時の野暮ったいSSW達と比べるととてもクールに響き渡ります。フィフス時代の再録も含めて捨て曲なしってのも当然ながら、彼の優しさに満ち溢れたボーカルも相乗効果で聴く者を心地よい気分にさせてくれますね。ケニー・アルトマンやポール・ハリス、ダニー・クーチといった気心の知れた仲間達と作ったとてもリラックスしたアルバムでもあります。


 とてもキャッチーな曲があるわけでもないんですが、どの曲も素直に「名曲」と思わせる特別な輝きを持っているから不思議。個人的な好みですが「DECIDEDLY FUN」「TWELVE DAY LOVER」「COME ON IN」「HARMONY GRITS」はいつ聴いても鳥肌が立ちます。


ピーター・ゴールウェイ

ピーター・ゴールウェイ