addsomemusic2009-10-22



 すっかり秋めいてきたんで、それっぽいアルバムを取り出してきました。ただいまのBGMはTIM BENNETTの『AUTUMN AFTERNOON』なり。ただし、これはアナログの片面のみです。実はもう片面はJIM BROWNの『LEARN TO LOVE』で、ふたりのSSWによるスプリット・アルバムになっています。1976年カリフォルニアの自主盤ですが、両面とも素晴らしいSSWアルバムとなっています。


 ともにJIM'S SOUND STUDIO & GRILLで録音されています。まぁ名前からしてJIM BROWNのホーム・スタジオなんでしょうね。だからふたりのバックを務めるミュージシャンも共通しています(ベースとドラム)。内容の方はいたってオーソドックスなSSW〜フォーキー・サウンドなんですが、どれも曲のレベルが高いのにニンマリですね。お互いに片面だけなんで自信のある曲を集めているんでしょう。密度は濃いです。


 どちらも良いデキなんですが、個人的にはTIM BENNETTのほうが好みかな。彼はボーカルのほか、ギターやピアノも弾いています。やはりピアノ弾きの場合はメロディに広がりがあるんですよね。自主盤らしい味わいですが、しっかりとしたSSWな音づくりも感じ取れます。まさに捨て曲ナシで通して聴かせるだけのメロディーメーカーぶりです。


 もちろんJIM BROWNも素晴らしい。彼は米国のギター弾きらしいルーラルな雰囲気もあります。全体に軽快な曲が多く、彼のやや軽めな声質とうまくマッチしていますね。こちらも良い曲ばかりなんですが、やや単調な感じは否めないかな。いかにも米国ローカルな肌触りはこちらのほうが強いですけどね。


 レアなのかどうかは知りませんが、買った時しか見たことがないアルバム(安く買いましたけど)。さすがにこのテのアルバムはCD化はれないでしょうから見かけたら手にとってみてください。マイナーSSWや自主フォーク好きには喜んでもらえるような内容だと思います。1枚で2度美味しいですから(笑)。