addsomemusic2009-12-27



 ただいまのBGMはMILLARD & DYCEの1973年にリリースされた『MILLARD & DYCE』なり。MILLARD ARBUTINAを中心とした4人組かな?ボルティモアのマイナー・フォーク・サイケ・バンドといった感じかな。複数のギターとベースのみでドラムレス。フォーク・ロック的でもあるけど、どちらかといえばアシッド・フォークなアルバムといったほうが的を得ていると思います。


 基本的にはフォーキーな音なんだけどサイケ色を感じさせる曲もあります。全体に暗いイメージでダウナーな音。曲調もアップテンポなのとかは全然なくってどこまでも落ち着いたものばかり。サウンドはシンプルなんだけどギターの織りなす音はどこか幽玄でサイキーな魅力に溢れています。ボーカルもゆるめで、ささやかなハーモニーも色付け程度。一聴、本当に地味な印象なんだけど、これはハマると抜け出せないアシッドな世界。SSWやフォーキー好きというよと、サイケ〜アシッド好きな方々が探しているようなアルバムですね。


 日本ではどうなのか知りませんが、海外ではかなりの人気盤にして激レア盤。渋いジャケもカッコイイですが、やはり万人受けするようなタイプではない。聴き手を選ぶようなアルバムですが、好きな人には本当に堪らない世界なんですよねぇ。このテのアシッドなアルバムの中では相当レベルの高い1枚。最初の一音で別世界に引きづり込まれます。ぜひCD化してもらいたいもんです。