addsomemusic2010-01-01



 あけましておめでとうございます。


 新年1発目なんで、何かオメデタイものはないかと考えてました。で、ふと思い浮かんだのが虎ジャケのシングル。A面が高田渡の「大・ダイジェスト版三億円強奪事件の唄」でB面が西岡たかしの「砂漠」というURCの1975年の非売品シングル。ジャケには虎のイラストと「お年玉」の文字があるんでピッタリかなと(笑)。


 「大・ダイジェスト版三億円強奪事件の唄」は1969年にリリースされたシングル。タイトル通り、当時の三億円事件の内容を歌にしたもの。もう三億円事件を知らない人が多くなっているこのご時世にこの歌がどれほど有効なのかは知りませんが、高田渡の魅力が溢れた1曲であるのには間違いないですね。で、オリジナル・シングルのB面は同曲のライブ・バージョン。岡林信康との掛け合いもあって面白さはこのライブのほうが遥かに高いです。


 「砂漠」も1969年にリリースされたシングルから。西岡ひろしの一人多重録音でアシッド・フォークと呼べるようなサウンド。この頃の西岡たかしの独創性ってのは本当にスゴイ。このアシッド感覚は当時の日本のアーティストの中ではずば抜けた存在だったと思います。木田高介斉藤哲夫と共に作った1970年の『溶け出したガラス箱』は日本最高峰のアシッド・アルバムだと思います。


 それにしても、なんで正月から「大・ダイジェスト版三億円強奪事件の唄」なんて聴いてるんだ??