addsomemusic2010-01-23



 ただいまのBGMはTHE AMERICAN DREAMの1970年にリリースされた『THE AMERICAN DREAM』なり。これはベアズヴィルの前身だったアンペックスからリリースされた第1弾で、つまりベアズヴィル・レーベルの歴史の始まりでもあったわけだ。当然の如くセールスにも恵まれるでもなく注目を浴びることなく終わってしまったアルバムなんだけど、ここではトット・ラングレンがプロデュースとエンジニアを務めているということである特定のファンにとっては大切なアルバムかもしれないですね。


 ナッズ解散後、トッドはベアズヴィルのハウス・エンジニアとなるわけなんだけど、ここで初めて(たぶん)その仕事をしているわけだ。アメリカン・ドリームはニック・ジェイムソンを中心に組まれた5人組バンドで、ベアズヴィルのイメージといった泥臭さは全くなく、どちらかといえばバッファロー・スプリングフィールドやモビー・グレープを思わせるサウンドで、時折ナッズを思わせるところもある。60年代後半という時代のサウンドでブリティッシュ・ロックの影も感じられる。内容のほうはもちろん悪くはない。1977年にリリースされたニック・ジェイムソンのソロも素晴らしいです。