addsomemusic2010-03-27



 ただいまのBGMはSPLITWATER CREEKの1980年にリリースされた『SPLIT 3 WAYS』なり。ケンタッキーのマイナー・ルーラル・フォーキー・バンドで、カントリー・ロック好きなんかには受け入れられるようなサウンドです。ナッシュビルで録音されたいかにもローカルなアメリカンな音にもうニンマリですよ。とても1980年の録音とは思えないルーツ・サウンドにUSの懐の深さを感じずにはいられません。時代の波に流されない確固たる音楽シーンがUSの各地で今もなお確実に歌い継がれているんですよね。


 アコギ、ベース、バンジョーを中心とした3人組で、なかなか良いボーカルにハーモニーが決まっています。ゲストでドラムやピアノ、スティール、マンドリンといった最低限のサポートが付く程度。収録曲は1曲を除き全てオリジナル。曲の質も高いし、演奏も歌も最高です。心地よく、体が自然に動いちゃいますね。ジャケそのまんまの雰囲気が感じ取れます。


 残念ながらこのテのルーラルなフォーキー系の音ってのは日本ではあまり人気がないような気がします。一昔前のスワンプ系の音がもてはやされた頃ならそれなりに聴いてもらえたでしょうが、今となってはごく一部のマニアな方々にしか受け入れられていないんですよね。これは本当に残念です。めちゃ素敵なアルバムなのに!!