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　ただいまのBGMはTAKE FIVEの『TAKE FIVE』なり。詳細全く不明。たぶん1970年のリリースかな？裏ジャケにイリノイのNORTH CENTRAL COLLEGEの写真が。いわゆる学生バンドのアルバムなんでしょう。バンドというよりもアコギをバックに歌うだけ。曲によってベースやバンジョーの音もありますが、これもたぶん同じ学生仲間によるものでしょう。男女5人組で、ハーモニー主体の「歌」を聴かせるボーカル・グループって感じかな。

　収録曲のほとんどはハーモニーを効かせたフォーク・ソングといった内容で、オリジナルが1曲あるようですが、他は割と有名曲のカバーばかり。サイモン＆ガーファンクルの「THE 59TH STREET BRIDGE SONG」「THE SOUND OF SILENCE」やジョニ・ミッチェルの「CHELSEA MORNING」「BOTH SIDES NOW」あたりが聴きどころかな。

　たぶん学生による記念レコードといった類のものなんでしょうが、ジャケも秀逸で思わず手が伸びる1枚ですね。決して特別なアルバムではないんですが、世の中には物好き（私も含めて）が多いようで、こんなレコードでも案外レアなようです。まぁ間違ってもCD化されるようなアルバムではないですからね（笑）。なんとも自主盤然としたチープな音ながら、美しいハーモニーに素敵な楽曲が相まって特別な空気が感じ取れます。アメリカのローカルにはこんな不思議な魅力に溢れたアルバムが結構あるんですよね。個人的には好きなアルバムです。